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「60歳のおじさんがおばさんになる」

人生一度きりだから、楽しまなきゃね❤️

#あの選択をしたから

3年前新たなウイルスの登場で地球上のあらゆる国で未だかつて経験した事がない「命が脅かされる恐怖」を体験しました。
わたしも勤める店舗が3ヶ月営業停止になり自宅で過ごす事になりました。
どなたもが多かれ少なかれ家に籠る時間が増えて日々悶々として暮らされたり、場合によっては家族内で罹患してしまい救急や医療機関の過去に無いような厳しい環境下を余儀なく過ごされた方も多くいらっしゃったかと思います。

わたしはその時丁度還暦を迎える年でした。80年代前半 22歳で入社した会社では当時の社内規定では55歳が定年でしたが、今や時代の変化と共にまだまだ働くのが当たり前になっています。
「人生100年」なんて言葉も聞かれるようになったのだから大きな病などがなければまだまだ若い方かなーなんて、改めて自分の生きてきた人生とこれからの未来を見つめ直していたその時です。
「実は自分は物心ついた頃から、性自認が女性」だったんです。でも気がついたら当たり前のように男性として60年生きてきてしまったんですよね。一度限りの人生なのだから、余生は女性として生きていこうかと、ふと思いついたのです!

小学生の頃、電車などで女性を見るとその座り方や身のこなしの美しさ、お化粧やヘアスタイルに至るまで、あんな素敵な格好をしてみたいなと思ったり、母親に隠れては化粧台で口紅を塗ってみたり、義姉の水着を着てみたり内緒でした事もありました。
学校でも「家族ごっこ」をすれば女子とお母さん役を奪い合ったりした記憶も残っています。
もし今の時代くらい「LGBTQ +」が一般的に広まっていれば違う生き方が選択できたかも知れません。が当時はまだまだ変人扱いをされ病気とまで言われていましたので、子供心になりたい憧れは強くても、現実的になれるとは思っていなかったのです。

やがて50歳を超え母の介護のために転職などもしました。3年ほどの自宅での介護の甲斐なく母は亡くなりました。やがてわたしは職も変え、運命的に志望した今の仕事に就くことが出来ました。
現在勤めている会社は外資系企業で広く多様性が文化として浸透していて、きっと分かり合えるチームメンバーしかいないという安心感と企業のカルチャーが背中を押してくれて、わたしは堂々と全体の朝礼で「余生を女性として生きていきます!」とカミングアウトする事が出来たのです。

まさに#あの選択をしたからこそ、女性として生活する事になったのでした!
もちろんそんな簡単にはい!今日からは女性に変わりましたなんて変身できませんよね!でも11日を大切に呼称も女性名に変えていただき、職場では女性として仕事をしております。
毎月のマツエク、ネイル、ヘアカラーと
少しでも女性として見て頂ける様にと所謂LGBTQ +におけるトランス女性(MtFとも呼びます)である事を公言して生活しています。
そしてありのままで自分らしく楽しく充実した日々を生きています。
座り方、歩き方、喋り方、仕草等々60年の経験が長かったので少しずつではありますが日々変化はあるかとは思っていますが。。。(笑)

わたしの様にカミングアウトが全てではありませんし、隠す事を優先する方が多くいらっしゃる事も理解しています。でもわたしは公にして明るく自由にありのままの姿で生きる喜びや幸せを多くの人に見てもらいたいと思っています。そして1人でも、わたしと同じ様な気持ちの方ならこの喜びを分かち合いたいし、本当はあとひと押しを欲しい方がいるなら押して差し上げたい。余生はそう言う生き方をしたいのです。

残念ながら昨今の「LGBTQ+理解増進法」は当事者にとって嬉しい法律とは言えずより差別が広がった悪法と言えます。
「私たちは平気で女子おトイレや女湯には入ったりはしません。」
そんな当事者が生活しにくい、人権が守られない多くの問題にはどんどん関わって行き、解決したいのです。それができる不思議と漲るパワーはあの日#あの選択ができたからなのです!

残念ながらある国でもLGBTQ +の人は極端に寿命が短いデータがあるそうです。それは皆子供の頃から自分の性別で悩み、あるいは性別移行のために身体にメスを入れたりと、理由は数え切れませんが自死する方も多いのです。みんな同じ人間なのに、生きずらい社会が間違っていると思うのです。そんな方の悩みも聞いて解決できたらいいなと思います。

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