川崎市市民ミュージアム(中原区)は18日から、特集上映「岩波映画製作所出身の監督たち」を開催。7月14日までの土、日曜に計18作品を上映する。
岩波映画製作所は1950年に短編映画の製作プロダクションとして、教育映画などの製作を開始。羽仁進や黒木和雄、小川紳介、土本典昭、東陽一ら後の日本映画史に名を残すユニークな人材を輩出した。
小学校2年生の教室にカメラを据え、子どもたちがカメラを意識しなくなるまで待ってから撮影を始める画期的な手法で、ドキュメンタリー映画に新風を吹き込んだ羽仁進監督の「教室の子供たち」(1954年)や同監督の「絵を描く子どもたち」(56年)のほか、黒木和雄監督の「あるマラソンランナーの記録」(64年)、土本典昭監督の「水俣 患者さんとその世界」(71年)、東陽一監督の「サード」(78年)、「もう頬づえはつかない」(79年)などを上映する。
各日とも午前11時と午後2時に上映(6月22、23、29、30日は休映)。1プログラムにつき、一般600円、65歳以上と大高生500円、小中学生400円。上映スケジュールなどの問い合わせは、同ミュージアム電話044(754)4500。