基礎ゼミ 社会福祉学

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基礎ゼミ 社会福祉学

  • ISBN:9784790717874

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内容説明

人々の生きづらさに触れ、支える営みを学ぼう!

□各章の問いから、社会福祉学の視点を知る
□仲間と議論し、何ができるかを考える
□ワークシートで、論点や意見を整理する
□個人の生きづらさを、社会との関係から捉える

誰もがしあわせに生きられる社会って、どんな社会? どうすれば実現できるの? 私は何をすればいい?
本書を読めば、困難に直面する人が、社会とどんなつながりを持ちうるかを、探究できます。
自分で考えるのはもちろん、仲間と一緒に考えることも、筆者の考察から学ぶこともできる、体験型入門書!

――はじめにより
本書では、従来のテキストで求められるような社会福祉学の「網羅性」や「普遍性」にこだわらない構成とすることにし……社会福祉学で想定される「生きづらさ」を抱える人のリアリティと、それらの人を支えるかかわりに着目しました。……
「生きづらさ」の特徴は、それを抱える個人のこころだけではなく、その人の社会環境にも目を向けて問題を見出すところです。その個人と社会環境との「齟齬」に注目する言葉といってもよいかもしれません。……
「生きづらさ」のリアリティとそれに対する社会の取り組みを通して、社会福祉学の輪郭をおぼろげながらでも描き出したいと思います。

目次

はじめに
序 章 「生きづらさ」とは何か?――生きづらさに向きあう実践の学(與那嶺司)
第Ⅰ部 生きづらさのリアルに迫る
第1章 夏休みにやせる子どもがいるのはなぜ?――子どもの権利、格差、子どもの貧困(谷口由希子)
第2章 集落に住みつづけるのはなぜ難しい?――コンパクトシティ、周縁化集落、地域住民のエンパワメント(渡辺裕一)
第3章 認知症になると何もわからなくなるの?――認知症、意思決定支援、権利擁護(綾部貴子)
第4章 なぜ人がもののように売られるの?――人身取引、児童労働、外国人労働者の搾取(南野奈津子)
第Ⅱ部 「排除」のある社会を問う
第5章 なぜ路上で暮らす人がいるの?――居住、貧困、社会的排除(野田博也)
第6章 障害者はなぜ施設に住んでいるの?――優生思想、出生前診断、脱施設化(岡﨑幸友)
第7章 好きになる性は異性だけなの?――性的マイノリティ、異性愛主義、パートナーシップ制度(柳 希)
第8章 虐待された子どもはどうなるの?――社会的養護、子ども虐待、ライフチャンス(永野咲)
第Ⅲ部 支えるという営みを考える
第9章 罪を犯した人は幸せになっていいの?――地域生活定着促進事業、ソーシャル・スキルズ・トレーニング、幸福追求権(木下大生)
第10章 被災者の命と暮らしをどう支えるのか?――被災者支援、危機介入、レジリエンス(山本克彦)
第11章 難民の暮らしは誰が支えるの?――在留資格、人間の安全保障、グローバル・イシュー(添田正揮)
第12章 多文化共生社会にどう向きあうべきか?――マイノリティ、同化政策、脱植民地化思考(岡田ヴィンス)
終 章 これからの社会福祉学はどうなるの?――変わりゆく社会で人々が幸せに生きるために(渡辺裕一)
ワークシート
巻末資料
引用文献
索引