何とも不思議な女性だ。タレントであり、学生作家であり、研究者であり…。しかもタランチュラやゴキブリなどを飼育するという尋常ではないほどの生き物オタクなのが現役大学院生タレント、篠原かをり(23)なのだ。
「子供のころからダンゴムシを集めるような子でしたね。そのまま大きくなったというか…」
現在はタレント活動をしながら、慶応大学院生として研究活動にも勤しむ毎日。「遺伝子単位の基礎研究をしたり、今はネズミの笑い声の効果を研究したり。最終的には人間に応用できれば」
自宅ではネズミやタランチュラ、クワガタ、イモリなどを飼育するというから一歩間違えればかなりのキワモノだが、「苦手でも飼っていればだんだん平気になっていくんです。この前はネズミの赤ちゃんが19匹生まれたんですが、ネズミが生まれた赤ちゃんを見せにきてくれましたよ」。
タレントとしてはラジオ番組「篠原かをりのいきいきプラネット」(ニッポン放送)などに出演中。動物関連のバラエティーにもお呼びがかかる。7月に動物の特性をクイズ形式にした「フムフム、がってん! いきものビックリ仰天クイズ」を出版するなど作家としても活躍する。
「わたし、動物園も好きなんです。だから、子供と動物が接点を持てるようなとっかかりになればと思っています」
そんな彼女、高校時代にはクイズ研究会をつくり、「高校生クイズ」の本選に進んだというツワモノ。クイズ業界では“クイズ女王”としても知られる存在だというから何とも多才。
「今は目の前にあることを楽しんでいる状況ですが、今後は生き物関係の仕事をもっとやっていきたい。作家も頑張りたいし、研究職もいけるところまでいきたい」