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街づくりカンパニーを目指して

こんにちは。地域コミュニティの活性化にコミットしている矢野です。
突然ですが、先日孤独死の推移というのを調べていたんです、、、

出典:東京都「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」

じわじわと上がってきているんですよね。ちなみに64歳未満の割合は3割ほどと決して少なくない。

単身者が増えていく一方、暮らしの共助を支えていた町内会の加入率も激減している。

コロナでニーズは顕著になりましたが、私たちが人間である以上、家族の枠を超えた暮らしの支え合いというのは誰もが一定程度必要です。

それを支える地域コミュニティの再定義は社会的に必要と考えており、それに向き合っているのが弊社です。プロダクトとしては地域SNS「ピアッザ」を展開しており、少しずつですが成長してきました。

また、ピアッザの存在意義として私が重視している指標があります。

それは地域コミュニティへ参加した中で、どれだけユニークなコミュニケーションの線ができたか? というもの。ピアッザは基本、同じ地域に住んでいるけれど知らない人たちの集まり。新たなご近所さんとのコミュニケーションを通して、Weak Ties(ゆるやかな社会的つながり)をつくっていけることが、ピアッザの意義の一つだと考えています。

ピアッザはこれまで限定的なエリアでの展開に留めていましたが、成功パターンも見えてきた事から、Weak Tiesを広めるべく現状の67エリアから来年は200エリアまで拡大できるよう取り組んでいます。

この領域ですと、最近では米国大手の地域SNS「Nextdoor」の上場があり、国内でも新たなサービスが誕生してきている事から、資本市場含め今後この領域にスポットライトが当たり始めていくでしょう。

私たちは今回の大阪市及び関西鉄道7社との事業連携やPre Series B資金調達(2億円)を踏まえ、以下の取り組みにリソースを投資していく事で地域SNS運営会社から「街づくりカンパニー」への一歩を踏み出していきたい。

プレスリリース⏬

それを実現するために以下の観点で事業を進めていきます。

1) 地域コミュニティは、デジタルだけでは不十分

コロナを経て”リアルONLY”の脆弱さが露呈されました。一方で、地域コミュニティを語る場合、デジタルだけでも根付かず広がらない。コミュニティを構築する装置として「デジタル・リアルのハイブリッド型」が私たちが捉えている解です。

私たちは今までデジタルプロダクトに対する投資を先行してきましたが、これからはリアルな施策にも積極的に取り組みます。

一例として、地域のコミュニティ型清掃イベントを開始しました。想像以上に参加してくれたご近所さんの満足度が高く驚いています。今後はフリマやご近所飲み会、ワーカー向け勉強会など、弊社運営スペースの利活用はじめリアルなコンテンツを幅広く展開していく予定です。

11月以降、数多くのコミュニティイベントを実施

なお、自社で全てをやっていくつもりはなく(できない)、地域の方々へホストや仕組みをバトンタッチしていきます。こうすることで地域に関わる人の総数を増やしていきたい。

このような自発的な地域活動を支援することで、今後エリアマネジメントにも貢献したいと考えています。

エリアマネジメントは国からの指針にもある通り重要なテーマですが、大きな課題は収支が合わなくディベロッパーさんのリソースに頼ってしまっていること。

より自主的な、そして持続可能な仕組みをつくっていく事で、エリアマネジメントへの貢献を目指していきます。

2) 見えないものに価値はない

地域コミュニティ活動は見えにくい。よってなかなか評価されない→ 市場となりにくい。コミュニティの価値を定量評価しにくい事がこの領域の最重要課題だと感じています。

これを見える化していくには、デジタルの力が有効です。

その例としてピアッザ内のコミュニティを可視化するCommunity Valueは、可視化のツールとして連携行政・企業の皆様に重宝いただいており、今後より一層体系化していきます。(個人的にはこの研究をしている事が一番面白い)

また、先日は位置情報機能をリリースしました。投稿に位置情報をつけることで、地域情報がマップ上で可視化&蓄積されていきます。

とにかく見える化!これがプロダクトに対する重要なテーマの一つと掲げています。

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3) 手触り感ある身近な経済圏の大切さ

資本市場の成長、最近ですとトークンエコノミーが実現させるWeb3.0の概念の中で、デジタルアセットの市場は今後より一層大きくなってくでしょう。これは素晴らしく、楽しみな未来。

一方で、自分の暮らしに直結する経済がよくなるにはどうすれば良いかはまた別論点だと考えています。

国内の経済成長について懐疑的であるなか、経済を豊かにする方法は経済循環の回転率を高めること。ローカルというミクロ経済の循環を高めることが唯一残された道なのではないか。

Power of Proximity の最大化

そう、近くにあることには強さがある。特に人的サービスや有形資産(不動産、店舗)の領域は足元商圏を対象としており、これからも需要があります。

近くに情報を届けるには今はまだアナログな手法(チラシなど)が主流ですが、地域SNSは街のデジタル顧客基盤でもあります。

ピアッザを通じて私たちは地域広告のDXに取り組んでおり、事業として一定のトラクションが見えてきました。

今後、地域のサービスがより一層マッチングできる仕組みを素晴らしいパートナー企業様と構築中です(来年発表予定!)。

これらを実現することで、地域経済の回転率を高められることを目指していきます。結果、身近な経済活動をより活発にし、自らも参加できる経済活動の機会を提供することで、より手触り感ある経済圏をつくっていけるのではないかと考えています。

ピアッザというデジタル顧客基盤を創ることにより、ローカル経済圏のタッチポイントを幅広くとっていく。例えるならば、地域経済の総合商社的なポジションを目指し、街へのソフト面での付加価値提供を商いにしていきたいと考えています。

次世代の街づくりカンパニーを目指して

リアルとデジタルを掛け合わせたPIAZZAの世界観

地域SNSを運営していくことで、大きな可能性を感じています。大袈裟な表現かもしれないですが、地域コミュニティを構築することは、次世代の街づくりに必要不可欠な要素だと感じています。

デジタルとリアルを掛け合わせる事でやれることは大きい。どこまでやり切れるかは私達次第。

次世代の街づくりに関心がある方はぜひ、お話ししましょう!

以下はかなり積極的に募集中
- プロダクト:PMバックエンドAndroid
- ビジネス:インサイドフィールドセールス
- アライアンス:自治体連携
- リアル:スペース運営、イベント運営
- 経営陣候補:CTOCMOCFO

カジュアル面談も大歓迎、いつでも受け付けています!

先日の合宿の様子。写真とってくださった、島崎さんありがとうございます!




「人々が支え合える街を創る」というミッションを実現するためのスタートアップを経営しています。 www.piazza-life.com