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非専門医による抗精神病薬の管理について【ADVANCED】
- 8. ー抗うつ薬ー
• 薬理作用
• シナプスにおけるセロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害
• 副作用
• 投与初期の悪心、下痢などの消化器症状
• 口渇、倦怠感、傾眠
• 中止後症候群(discontinuation sundrome)
• 一般に抗うつ薬に身体依存、耐性形成はないとされているが、抗うつ薬を中止後数
日で生じる可能性のある症状
• 身体面:嘔気、振戦、発汗や頻脈などの自律神経症状、知覚障害(頭の中がぴりぴ
りするなどの訴え)、頭痛
• 精神面:不安・不眠、焦燥
仙波純一(2016). 精神科治療薬の依存と副作用 medicina, 53, 1989-1991.
2.向精神薬の依存性と副作用について
- 10. • 常用量依存の問題1)
• 通常の使用量にとどまっているが、完全に中止できない
• 減量法
• 現時点では定説はない
• 一般的には、2〜4週ごとに、服薬量の25%を減薬し、減量による症状再燃
があれば一旦元の量に戻して、より緩徐に減量する2)3)
• 抗不安薬に関しては、離脱症状の生じにくい長時間作用型に置換してから漸
減する方が、漸減は成功しやすい3)
1)仙波純一(2016). 精神科治療薬の依存と副作用 medicina, 53, 1989-1991.
2)高江洲義和(2021). 向精神薬の出口戦略ー睡眠薬 臨床精神薬理, 24, 943-949.
3)大坪天平(2021). 向精神薬の出口戦略ー抗不安薬 臨床精神薬理, 24, 951-959.
2.向精神薬の依存性と副作用について
ーベンゾジアゼピン系薬剤ー
- 13. P-drugの選択 患者の治療
Step1. 診断の定義 Step1. 患者の問題の定義
Step2. 治療目標の特定 Step2. 治療目標の特定
Step3. 適応薬物リスト作成 Step3. P-drugの適切性の確認
Step4. 薬物群の選択 Step4. 処方箋を書く
Step5. P-drugの選択 Step5. アドバイス
Step6. 処方集の作成 Step6. モニター
3.パーソナルドラッグについて
• 医師が日常的に使用できる薬剤は約50種類と言われており、それ
らの中から医師が使い慣れている薬剤を選択していく必要がある
• 向精神薬の場合、作用機序、作用時間などの特性を踏まえ、
それぞれ2種類以上は使い慣れておくと良い