【介護離職に備えよ】親の暮らしに合わせた「安否確認」を 3万人は孤独死 (2/2ページ)

2016.11.18

東京都23区内における高齢者単身世帯の死亡者数の推移
東京都23区内における高齢者単身世帯の死亡者数の推移【拡大】

 そんな経験をしたFさんの相談は「安否確認サービスは月額費用が意外に高い。安価で安心が買えるようなサービスはないのか?」だった。

 親のことは心配だが、安否確認に費用はかけられないというわけだ。親に費用を負担してもらおうとしても、「そんなサービスはいらない」と断られるケースも多い。

 だが、いまや年間死亡者数約125万人のうち、約3万人は孤独死しているのが現実だ。単身高齢者世帯が右肩上がりで増えるのと並行し、東京23区内でも自宅で亡くなる65歳以上の一人暮らし高齢者の数が増えている。周囲との付き合いが希薄になり、コミュニティーが崩壊してしまった地域もある。弊誌読者からも「実家に帰るたび、周囲に空き家が増えて物騒で心配」という声が上がっている。

 安否確認については、携帯電話会社によるサービスや、ポットのお湯の利用状況、ガスや電気の利用状況を知らせるサービスなど、さまざまなものがある。親の暮らしに合ったものを選ぶのがいいが、一点気を付けておきたいのは、提供会社が突然サービスを停止してしまうケースも多いことだ。これは企業の大小にかかわらないので注意が必要だ。

 ■大澤尚宏(おおさわ・たかひろ) オヤノコトネット(www.oyanokoto.net)代表取締役。1995年に日本初の本格的バリアフリー生活情報誌を創刊。2008年、「そろそろ親のこと」(商標登録)をブランドにオヤノコトネットを創業し、「高齢期の親と家族」に関わるセミナー講師や企業のマーケティングアドバイザーとして活躍している。

 

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