昔に出会う旅

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「えさし郷土文化館」でみた東北地方の蓑・ケラ

2008年05月06日 | 東北地方の旅
「えさし郷土文化館」の見学の続きです。



様々な展示品の中に、蓑(みの)が展示されていました。
なぜか、とても印象に残っていたので掲載しました。

秋田のナマハゲなど東北地方の蓑はもっと粗いイメージがありましたが、かなり繊細な作りです。
縄文時代には既に天然繊維で作られた衣服が作られていたそうですが、このケラも相当に古い時代からの伝統を続けているものと思われます。

■説明文を転記します。
ケラ(蓑)
稲藁(いなわら)や菅(すげ)などの茎や葉、藤(とう)や棕櫚(しゅろ)などの樹皮を編んだ雨具で、古事記や日本書紀の中にもでてくるほど古くから用いられています。
形式には様々なものがあり、背蓑・肩蓑・胴蓑・腰蓑・藁帽子などに分類されていますが江差地方で作られ使用されてきたものは主に肩蓑形式で「ケラ」と呼ばれました。
野外で仕事する場合には雨降りや雪降りにかかわらず着用し、現場で動き回る時は脱ぎ、昼食の際には敷物としても利用しました。ケラ作りは主に「まやけた」(馬屋の二階)などを作業場にして仕掛けておき、雨降り休みや節句休みに編み足して仕上げました。完成までおよそ2日前後かかりました。



上の写真のミノに並んでこんなものが展示されていました。
ちょっとカラフルで、民族衣装とでも呼べるような衣装です。

寒さを防ぎ、荷物を背負ったり、野外で座る時の敷物にしたりと、たいへん便利なものだったのではないかと推察しています。



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